演奏がもたったりとぎれたりする原因は演奏するシーケンサーや音源モジュールに大きな負荷がかかっている状況で起こりやすくなります。主な原因と回避策としては以下のものが考えられます。
パッチの構成によっては、8個のウェーブを使ったものもあります。このようなパッチを使った場合は1音発音させても実際には同時に8音を重ねて鳴らしていることになります。また、リリースの長い持続音などは実際に耳で聞こえなくなったときでも発音のための処理が行われていることがあり、この場合にも演奏データと実際に発音している発音数は異なることがります。
※XV-3080/XV-88/XV-5080/XV-5050では、実際に発音処理を行っている音の数をパート・インフォメーション画面で確認することができます。
LFOの処理はどうしても負荷がかかるため多用すると全体の処理が重くなり、発音自体にも影響がでることがあります。
ステップ・レコーディングで曲データを入力した場合や、キーボードからリアルタイム入力を行った後にクオンタイズをかけた場合などは、曲データの拍の頭にデータが集中しやすくなります。そのため一度に多くのデータが送信され、発音処理が遅れることもあります。
プログラム・チェンジを曲中に入れた場合、パッチの切り替えに処理時間がかかり、演奏がもたることがあります。
システム・エクスクルーシブはデータ量が多いので、シーケンサーや音源モジュールに大きな負荷がかかります。データの位置を変更したりコントロール・チェンジで代用できるものはコントロール・チェンジに変更してください。
アフター・タッチ付きの鍵盤を利用してデータ入力を行った場合、気付かないうちに大量のアフター・タッチ・データが入っている場合があります。このような大量のデータはシーケンサーや音源モジュールに余分な負荷を与える原因となります。