演奏がもたついたり途切れたりする現象は演奏するシーケンサーや音源モジュールに大きな負荷がかかっている状況で起こりやすくなります。
主な原因と回避策としては以下のものが考えられます。
パッチの構成によっては複数個のウェーブを使ったものもあります。このようなパッチを使った場合は1音発音させても実際には同時に複数音を重ねて鳴らしていることになります。また、リリースの長い持続音などは実際に耳で聞こえなくなった時でも発音のための処理が行われていることがあり、この場合にも演奏データと実際に発音している発音数は異なることがあります。
*実際に発音処理を行っている音の数はパート・インフォメーション画面で確認することができます。
LFOの処理はどうしても負荷がかかるため多用すると機器全体の処理が重くなり、発音自体にも影響がでることがあります。
ステップ・レコーディングで曲データを入力した場合や、キーボードからリアルタイム入力を行った後にクオンタイズをかけた場合は、曲データの拍の頭にデータが集中しやすくなります。そのため一度に多くのデータが音源に送られ発音処理がおくれることもあります。
プログラム・チェンジを曲中に入れた場合、パッチの切り替えに処理時間がかかり、演奏がもたつくことがあります。
システム・エクスクルーシブはデータ量が多いので、シーケンサーや音源モジュールに大きな負荷がかかります。データの位置を変更したりコントロール・チェンジで代用できるものはコントロール・チェンジに変更してください。
アフタータッチ付きの鍵盤を利用してデータ入力を行った場合、気付かないうちに大量のアフタータッチデータが入っている場合があります。このような大量のデータはシーケンサーや音源モジュールに余分な負荷を与える原因となります。
特にXP-50は、アフタータッチの感度が初期値で最大(100)になっていますので、気がつかないうちにアフタータッチ情報を入力してしまいがちです。アフタータッチが効きすぎる場合は[SYSTEM]で調整してください。