「 歌うように演奏する 」 ボーカル・デザイナーの演奏方法
ボーカル・デザイナーは、「 音の高さ 」(ピッチ) を、鍵盤を弾いてコントロールします。
そして「 音の高さ 」(ピッチ) 以外の要素を、マイクから声で表現します。
ボーカル・デザイナーは、マイク入力だけでも、または鍵盤の演奏だけでも、音は鳴りません。
したがって、ボーカル・デザイナーを弾きこなすには、
鍵盤の演奏と、マイクに入れる声のタイミング
が非常に重要になります。
速いパッセージのフレーズは、鍵盤は押さえたままで (またはホールド・ペダルを踏んで)
「 声でリズムを刻む 」 と良いでしょう。
また、一般的なシンセサイザーと違い、音量はマイクでコントロールします。
たとえば、シンセサイザーの鍵盤を離した後のリリース音 (減衰音) は、ボーカル・デザイナーでは、
鍵盤を押さえたまま、マイクの声を小さく(フェード・アウト)していくことで表現します。
あなたが大げさと感じるくらい、声で抑揚を付けましょう。
歌うように演奏すること。 それが、ボーカル・デザイナーを弾きこなす最大のテクニックです。
ボーカル・デザイナーのセッティングと、演奏の実際
以下の手順で、ボーカル・デザイナーを演奏してみてください。
(個々の設定方法の詳細は、取扱説明書の該当箇所をご参照ください。)
- VP-550 に、マイクを接続します。
- 音色を選びます。

- 効果を確認するために、アンサンブル・パートや、ベース&パーカッション・パートの音色ボタンをオフにします。
また、あなたの声を直接出力する DIRECT スライダーは、一番下にしておきます。
- MIC ON / OFF スイッチは、オン (点灯) にします。
- マイクの入力レベルを調整します。
- 鍵盤を押さえます。
- 鍵盤を押さえたまま、マイクに向かって声を出します。
出した声の音量にしたがって、
ボーカル・デザイナー・パートが発音します。
声を出さないと、鍵盤を押さえてもボーカル・デザイナーは発音しません。
また、声を出していても、鍵盤を押さえていなければボーカル・デザイナーは発音しません。
「音の高さ」(ピッチ)は、鍵盤を弾いてコントロールします。
「 ワーーーーーー 」と、声を出したまま鍵盤を弾いてください。
演奏した音階にしたがって、音の高さ(ピッチ)が変わります。
今度は、鍵盤でコードを押さえたままの状態で、「 ワ、ワ、ワ、ワ、ワーー 」 と声を出してみてください。
すると、押さえたコードにしたがって、ボーカル・デザイナーが 「 ワ、ワ、ワ、ワ、ワーー 」 、と発音します。
そうです、鍵盤ではなく、あなたの声でリズムを刻むのです。
特に、速いパッセージのフレーズに、この演奏方法は有効です。
また、一般的なシンセサイザーと違い、音量はマイクでコントロールします。
声で音量カーブを描くのです。
ボーカル・デザイナーを弾きこなすためのコツは、次の 2 点です。
- 鍵盤と声のタイミングを合わせる (声でリズムを刻む)
- 音量(抑揚)は、声でコントロールする