アンビエンス(残響・リバーブ)音が僅かに聞こえる場合
アンビエンス音が僅かに聞こえる場合は、音の漏れを無くすことができます。
例えば、スネアの音を DIRECT 端子から出力するように変更しても(TD-10 取扱説明書 P.91)、スネアのアンビエンス音は MASTER 端子から出力されるように設定されているため、MASTER 端子からスネアのアンビエンス音だけが聞こえます。この場合、エフェクトスイッチのアンビエンスをオフにする(TD-10 取扱説明書 P.41)または、MASTER 端子のアンビエンスアウトプットレベルを“0”にしてください。(取扱説明書 P.88)
アンビエンスをオフの状態にしても他の楽器音が僅かに聞こえてしまう場合
例えば、 DIRECT1(L) 端子は「タム1」、 DIRECT2(L) 端子からは「キック」というように楽器ごとに独立して出力させることができます。しかし、この使い方では、他の楽器音が僅かに聞こえてしまう(クロストークする)場合があります。残念ながら、回路特性によるものであり完全に無くす事はできませんが MASTER 端子と DIRECT 端子と組み合わせた設定で回避できる場合があります。
(他の楽器音が僅かに聞こえてしまう設定例)
次の例では、他の端子の音が僅かに聞こえてしまう事があります。
音色 | 出力端子 | |
タム1 | DIRECT1 L | ← キックの音が僅かに聞こえる |
タム3 | DIRECT1 R | ← スネアの音が僅かに聞こえる |
キック | DIRECT2 L | ← タム1の音が僅かに聞こえる |
スネア | DIRECT2 R | ← タム3の音が僅かに聞こえる |
(回避方法)
「タム1」と「タム3」を MASTER 端子から出力するように変更することで、「キック」と「スネア」の音が僅かに聞こえてしまう事を解消できます。
音色 | 出力端子 | |
タム1 | DIRECT1 L を MASTER 端子に変更 | ← キックの音漏れがなくなる |
タム3 | DIRECT1 R を MASTER 端子に変更 | ← スネアの音漏れがなくなる |
キック | DIRECT2 L | ← タム1の音が僅かに聞こえる(そのまま) |
スネア | DIRECT2 R | ← タム3の音が僅かに聞こえる(そのまま) |
(結果)
「キック」を鳴らした時、「タム1」の出力に、「キック」の 音が僅かに聞こえてしまう。 | -> 回避できます。 |
「スネア」を鳴らした時、「タム3」の出力に、「スネア」の 音が僅かに聞こえてしまう。 | -> 回避できます。 |
「タム1」を鳴らした時、「キック」の出力に、「タム1」の 音が僅かに聞こえてしまう。 | -> 残念ながら回避できません。 |
「タム3」を鳴らした時、「スネア」の出力に、「タム3」の 音が僅かに聞こえてしまう。 | -> 残念ながら回避できません。 |