同じパートが反応するということは、トラック1と2にレコーディングされたデータのMIDIチャンネルが同じだと思われます。各トラックにレコーディングされたデータのMIDIチャンネルは、「マイクロスコープ」によって確認できます。(取扱説明書リファレンス編P.109参照)
MIDIにおいては、チャンネルという概念で、それぞれのパートのデータが区別されます。SC-55mk2等、1台で複数のパートの演奏ができる機器では、各パートに受信チャンネルが設定されており、各パートは受信したデータの内、チャンネルの一致するデータにのみ反応します。
MC-50MK2は、MIDI INから入ってきたデータを、そのままのチャンネルで記録します。従ってトラック1、トラック2とそれぞれにレコーディングした場合でも、MC-50MK2に入力されてくるMIDIデータのチャンネルが同じであったとすれば、MC上では区別して扱われ記録されていますが、プレイ時にMIDI OUTから出力され音源装置が受信するときには、同じチャンネルのデータですので、当然一つのパートが両方のデータを演奏してしまいます。MC-50MK2は、MIDI INから入力されたデータをそのままの形でレコーディングします。従ってトラック1、トラック2と、順に別のパートの演奏をレコーディングするときには、演奏するキーボードの送信チャンネルも、その度に変更しなければなりません。
すでにあるチャンネルでレコーディングされたデータを、別のMIDIチャンネルに変更することができます。
MC-50MK2は、1~8のどのトラックにも、全てのMIDIチャンネルのデータがレコーディングできます。そのため同じパートの演奏でも、いくつかのトラックにレコーディングし、気に入ったテイクを採用するといったデータのレコーディング方法がとれるのです。