JV-1000のシーケンサーは、MIDI OUTを2系統装備し、トラック毎にDATAをどちらのMIDI OUTから出力させるかを選択できる、「アウトプットアサイン機能(FUNC 11)」を持っています。
例えば、MIDI OUT-1からは1~4トラックを、MIDI OUT-2からは5~Rトラックと設定した場合、それぞれのトラックに、同一のMIDIチャンネルのデータが存在しても、混同される事なく、完全に独立して2つの音源を使用する事ができます。
※JV-1000でのMIDI OUT-1は、インターナル音源につながり、MIDI OUT-2はSEQ OUTに通じています。
※テンポトラックにはアウトプットアサインはありません。
このDATAを、SMF形式でDISKにSAVEした場合、結果として、1~4トラック及びテンポトラックのDATAのみ、SMFとしてSAVEされることになります。(5~RトラックのDATAはSAVEされません。)
「アウトプットアサイン機能」は、JV-1000のシーケンサー固有の機能であり、SMFでは、「トラックの出力先」というようなDATAは存在しません。各トラックのDATAがどの様に出力されるかは、LOADした機器やソフトウェアの設定に依存します。
このため、JV-1000では、MIDI OUT-1に出力されるように設定されているトラックのDATAのみをSMFとしてSAVEし、MIDI OUT-2に設定されていたDATAはSAVEされません。再度DISKからLOADした時には、DATAが存在しない状態になってしまいます。
作成した全トラックのDATAをSMFにコンバートする為には、アウトプットアサイン(FUNC11)にて、各トラックの出力を、MIDI OUT 1もしくはMIDI OUT1+2から出力される様に設定して下さい。従って16パート以上の演奏データをSMF形式でSAVEすることは出来ません。
※これと同様に、JV-1000シーケンサー固有の機能に関する設定は、SMF DATAには保存されませんのでご注意下さい。