デジタル・スネイク・システムで、スプリットするメリットについて
これまでのアナログ・オーディオ・スネーク・システムでは、音源の近くでオーディオ信号を分けてそれぞれの転送先に接続をしていました。これには、それぞれの転送先に向けてアナログのオーディオ・スネークを準備しなくてはなりません。また、アナログ信号を分流することで、オーディオ信号の品質が落ちるだけでなく、グランド・ループや電波干渉などによりシステム全体にわたってノイズが入り込む可能性が大きくなります。
デジタル・スネークによる REAC を使用すると、これらの問題を解決しつつ簡単にオーディオを分配することができます。それぞれの分配先にスイッチング・ハブと S-4000H を追加し、それらを Cat5e ケーブルで接続するだけで準備は終わりです。設定の便利さに加えて REAC スプリット接続は、アナログのオーディオ・スネークを利用していた当初のセッティングのまますぐに置き換えて運用ができます。オーディオ信号を S-4000S でデジタル信号にしてしまえば、品質を損なうことなくいくらでも分配をすることができます。
■ 必要な機器
S-4000S に入力された32 チャンネルのオーディオ信号を分配するには、次の機器が必要です。
- 接続したい REAC 機器の数のポートを備えたスイッチング・ハブ
- 分配先の S-4000H
- ストレート・タイプのCat5e イーサーネット・ケーブル
一部のスイッチング・ハブではクロスオーバー・ケーブルとストレート・ケーブルを接続先によって自動認識するものがあります。使用するスイッチング・ハブの取扱説明書をお読みになり、使用できるケーブルの種類について確認してください。
■ スイッチング・ハブの必要条件
REAC システムで使用するスイッチング・ハブは次の仕様を満たす必要があります。
- 100BASE-TX 対応機器(IEEE802.3u、ファースト・イーサーネット)または、1000BASE-T 対応機器(IEEE802.3ab、ギガ・ビット・イーサーネット)
- 全二重通信(同時双方向)