静と動を使い分けるダイナミックな演奏が、ダイナ・アンプが最も得意とするスタイルです。
以下は一例です。
- 柔らかいタッチで弾いたクリーンなアルペジオの中に、
ところどころ強く弾いたパワフルなコードをアクセントとして入れて、ドラマチックに曲を展開する。
- バラードのギター・ソロの中で、繊細な弱音部分と太く伸びのある強音部分を弾き分けて、大きく抑揚をつける。
- ギター単独の演奏で、クリーン状態でコードを弾いて曲の進行を示し、深く歪んだ状態でメロディを弾く。
1. について、さらに具体的に、曲の中で音色をフレキシブルに使い分ける例を次に挙げます。
- ギターのボリュームを少し絞り、クリーンな音でイントロのアルペジオを弾く。
イントロの終わりに近づくにしたがって、だんだんピッキングを強くして歪みを加え、スムースにAメロにうつる。
- Aメロでは、軽く歪んだクランチ・サウンドでリズミカルなコード・バッキングをする。
たまに強く弾いてパワフルなコードをアクセントとして入れ、ビート感を出す。
- サビでは、ギターのボリュームを気持ち上げ、重厚な歪みでメロディを支える。
- ギター・ソロでは、ギターのボリュームを全開にし、深く歪んだ伸びのある音で単音弾きする。
以上の例では、曲中、部分ごとに音のニュアンスが大きく変わるにもかかわらず、
パッチ切り換えなどによる音色切り替えを行なっていません。
プレーヤーが演奏に集中しながら、ピッキングや音量コントロールだけを使って、
ここぞと思うところで、感性のおもむくままにシームレスに演奏表現できることが
ダイナ・アンプの大きな特長です。